第20回西東三鬼賞
岡山県 津山市観光協会

西東三鬼
西 東 三 鬼

第20回 西東三鬼賞 2013

第18回 西東三鬼賞 2011
第17回 西東三鬼賞 2010
第16回 西東三鬼賞 2009
第15回 西東三鬼賞 2008

綱 俳 句 会 事 務 局
TEL:0868-22-7947
永 禮 宣 子
津山市教育委員会生涯学習部
文化課:西東三鬼賞委員会
TEL:0868-32-2121
FAX:0868-32-2147

津山さくらまつり2013
津山さくらまつり2013
4/1日〜15日

津山さくらの香水
津山のさくらの香水 2012
新発売 津山オードパルファム

津山市観光協会
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 西 東 三 鬼 賞  津山国際ホテル

2013. 3/21(金)、第20回西東三鬼賞の受賞式が津山市山下 津山国際ホテルで行われました
全国から1405組、4153句の応募が寄せられ、現代俳句協議会顧問の和田悟朗さん、宗田安正さん、寺井谷子さん、ら3人が選考し、三鬼賞1句、秀逸10句、佳作30句が選句されました

大賞は、 流れたきかたちに流れ春の水  澤本 三乗さん 香川県、に授与されました

本日受賞された方々は明日開催されます曲水の宴にも参加して頂きます

本日受賞された方々は明日開催されます曲水の宴にも参加して頂きます
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C 来賓、大賞受賞者、挨拶
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2012.3/30(金)津山国際ホテル....

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@ 開会式、挨拶
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A 表 彰 式
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B 選 者 総 評
第 19 回 西 東 三 鬼 賞
大 賞
流れたきかたちに流れ春の水 澤本 三乗 香川県
秀 逸
人体は耐震構造ころもがえ 東金 夢明 東京都
過去形が多数を占める冬の本 御中虫 大阪府
また熊が出た赤ん坊が生れたり 赤座 章夫 岡山県
八月の入り口のない玩具店 佐藤 日田路 兵庫県
空間を完成させる立葵 松本 孝介 栃木県
鳥渡るにんげんとして深呼吸 中岡 昌太 神奈川県
サクラサイタ尋常でない小学校 西田 唯士 大阪府
大昼寝虚子五百句を枕とす 津久井 紀代 東京都
春まだき三鬼の海が人を引く 伊藤 雅允 東京都
真言を吐き尽したる枯蓮 北川 正明 京都府
佳 作
また余震またの微動の水中花 荻原 枯石 栃木県
マホロバへよろよろと憲法記念日 山田 浅夫 兵庫県
脱ぎながらつながる時間蛇の殻 妹尾 武志 岡山県
朝顔の一番花のあをさかな 曽根 新五郎 東京都
ガウディを背負ひてゆるり蝸牛 三浦 豊 神奈川県
初秋刀魚真砂女の白いカッポウ着 河口 俊江 埼玉県
麦秋や卒然と白防護? 吉村 丈夫 千葉県
海渡る蝶の記憶にエンタシス 東金 夢明 東京都
八月や知覧に友の還らざる 佐藤 茂三郎 千葉県
行列は恐怖のかたち葱坊主 由田 欣一 神奈川県
永遠は知覚ならずや忘れ雪 小林 游 岡山県
設定は月からやって来た少女 森田 欣也 愛媛県
一本の冬の木立として歩るく 小林 一昭 新潟県
動きゐる時間を逸し黒揚羽 柄川 学璋 岡山県
本物の象徴として石を置く 澤井 益市郎 千葉県
砂時計の落ちる沈黙春の雪 坂詰 國子 東京都
月ひとつ地球ひとつの縁かな 右手 采遊 岡山県
目も耳も乳房も二つづつ卒業 日原 正彦 東京都
七五三七ツの上は苦に満てり 石川 久 神奈川県
三陸の怒涛声あげ声あげ冬 中村 重義 福岡県
笹舟に乗せても軽い母である 小林 万年青 秋田県
じかんの矢春の地球へ来て曲る 上破 元之 富山県
鶏頭の末恐ろしき頭蓋かな 齋藤 俊次 秋田県
冬至の陽硯の海へ没しけり 岡本 日出男 宮城県
上舎兜太権太揃ひて桃を食む 福島 閑雀 岡山県
蛇穴を出づ革命は連鎖して 笠原 タカ子 東京都
神童は素数好めり日の盛 栗原 京子 福岡県
矢印の通りに老いし花野かな 河野 けいこ 愛媛県
満月を横切ってゆく戦闘機 小野 白桃 兵庫県
人類の血は鶏頭へ続くなり 紺野 信吾 山形県
選外佳作
ものごころついたばかりのふきのとう 東金 夢明 東京都
原爆忌なり燦爛とエノラゲイ 山田 浅夫 兵庫県
汗かかぬ義肢丹念に拭いており 多田 武 神奈川県
人間の続くわがまま原爆忌 佐藤 侃 秋田県
老鶯や集中力の衰へる 妹尾 武志 岡山県
春の海浚渫船を置き忘れ 青木 一夫 栃木県
露の世の養鶏場の卵かな 曽根 新五郎 東京都
台風の島の郵便ポストかな 曽根 新五郎 東京都
三月の十一日の電話かな 曽根 新五郎 東京都
八月の一分間の砂時計 曽根 新五郎 東京都
長生きの始め八月十五日 柏木 晃 埼玉県
微睡みてふと気がつけば同じ夜 西田 里美 大阪府
参道の真ん中歩く神の留守 安部 勝 大分県
復興の漁船の唸る葉月潮 山田 庸備 宮城県
血液の源流銀河かも知れぬ 松田 千恵子 茨城県
船虫ぞ器用に進化などはせぬ 野上 卓 東京都
春一番水の上に水乗つてゐる 片伯部 孝子 東京都
ゆっくりと地球は回り牡丹雪 辻 経 大阪府
昨夜の風寄辺なきとてうすらひす 小林 誠三郎 岡山県
一寸も後へは引かぬ蝸牛 有吉 一行 岡山県
活き活きと生命をうたう蝉しぐれ 斉藤 澄次 福岡県
松手入仕上げの枝をゆすりけり 粕谷 征三 千葉県
パラソルに畳んで仕舞ふ恋心 宮ア 早苗 香川県
アルカロイドの匂ひがしたり春の月 ?原 保治 千葉県
あたたかき言葉育ててゐるところ 近江 満里子 神奈川県
原爆忌人ぎつしりとゐて静か 近江 満里子 神奈川県
美術館強冷房の春画展 前硲 大造 大阪府
手套ぬぐ心の置場さだめかね 佐藤 延重 埼玉県
人間の言葉の寒き待合所 中尾 香 岡山県
空間の時間の外へ揚花火 柄川 治茂 岡山県
余白とは余白のいのち吾余寒 内田 嘉彦 高知県
光速にまさる量子や寒昴 木本 康雄 大阪府
メビウスの輪の中で老い花ふぶき 塚本 潤一 岩手県
軍艦は黒し水母は透きとほる 武井 清子 東京都
穀象のセシウムを受く顔すなり 宮部 敏博 愛媛県
真っ白な日々おそろしき新暦 後藤 眞吉 東京都
西行の踏みし吉野や木の実雨 古郡 孝之 埼玉県
精神的に芒が上足しています 金子 功 埼玉県
夢の父はいつも無言麥を踏む 永野 忍 福岡県
エレベーター心のように閉まりけり 松本 孝介 栃木県
西東忌津山城跡の花万朶 田中 千鶴子 兵庫県
次の駅きっと白鷺乗って来る 加藤 好子 埼玉県
ぼたん雪今も時計は右まわり 林 秀磨 栃木県
庭中に魂を乾す菊日和 嶋野 靖子 埼玉県
去年今年がんばれ日本がんばろう 増島 淳隆 東京都
木に年輪われに年齢日脚伸ぶ 山路 一夢 高知県
大いなる未知の刻へと雁渡る 村 令子 岡山県
朝顔の青い時間の中に居る 四方 久野 京都府
木に肩といふものはなし秋の空 日比野 正治 東京都
ダリの絵のまつげを夢む合歓の花 日比野 正治 東京都
解なしといふ解のあり蝉の穴 大倉 良子 大阪府
寒夕焼陸前高田松一本 村上 堪子 神奈川県
?ぎ立ての白桃に息動く水 清水 道子 東京都
投げられし子が立ち上がる寒稽古 西谷 剛周 奈良県
宵祭みな水中にゐるやうな 永野 佐和 福岡県
木枯らしとぶつかりながら友来る 長谷川 幸子 大阪府
桜の歓喜咲くときか散るときか 木村 澄夫 兵庫県
デカルトするヒキとカントのアマガエル 永野 忍 福岡県
一族の墓かたまりし冬構え 山本 京子 福岡県
地中海産海綿の穴寒し 坂本 好子 千葉県
元日の疊の上のひざ小僧 木村 澄夫 兵庫県
頂点に来ての秋思や観覧車 奥村 真由美 福井県
鬱にもし色ありとせば銀屏風 齋藤 俊次 秋田県
若き日を置きっぱなしのハンモック 高橋 多香 東京都
地球儀をじっと見つめて寅彦忌 福島 毅 岡山県
天文学どこまで行けば神と会う 須田 義昭 岡山県
亡き祖母の席に猫来る日向ぼこ 牧野 弘志 長崎県
水掻のない手の無聊冬に入る 高野 公一 東京都
鶏を絞める雪降る日を選び 三玉 一郎 神奈川県
軍艦の黒き塊蜃気楼 古賀 勇理央 愛知県
冬銀河赤子はすでに老いはじむ 日下部 潦太 東京都
渾身の詩霜月の月しづく 福本 伊都美 愛媛県
糸吐いて冥界に入る飼い蚕かな 大西 義松 香川県
原子てふ比喩なきモノや桐一葉 保坂 百合子 神奈川県
ポケットよりどんぐり落葉万円札 山中 千恵子 奈良県
一人待つ椅子冷えし夜の津山駅 塚原 哲 奈良県
アマゾンの魚の悪相年詰まる 平野 隆志 奈良県