赤目(あこめ)砂鉄 |
不純物が多く、砂鉄の色が赤みがかっている、溶け易く、各地で使われた |
真砂砂鉄 |
不純物が少なく、色は光沢のある漆黒色、赤目砂鉄に比べると溶けにくいが、鋼を作りやすい |
餅鉄(もちてつ) |
岩手県や新潟県などで取れる。川原などにある自然磁鉄鉱で、河川に流されて磨耗して、角のとれた丸みある形をしている |
鉱滓 |
鉱石から金属を精錬する際に目的の金属から分離した金属成分や不純物のかたまり。たたら製鉄では「のろ」ともいう |
銑鉄 |
現在の新見市千屋地方で生産された銑鉄 |
包丁鉄 |
玉鋼以外を加熱・鍛錬し不純物を取り除き、炭素量の調整がされた鉄。鉄製諸道具の材料として使用された |
おろし鉄 |
銑鉄や古釘、包丁鉄などを溶かし固めたもの。炭素の量を調整し、玉鋼を作る |
銅下 |
水へしで鋼を叩いて際に破片となったもの |
玉鋼(たまはがね) |
炭素を1から1.5%含む鉄と炭素の合金で、日本刀の材料として古くから使われてきた。熱処理をすることにより硬く、曲がらず、粘り強い刀剣を作ることが出来る |
玉鋼水べし |
熱した玉鋼を金槌で薄く打ち伸ばし、水をかけながら表面に出た金肌を吹き飛ばして、玉鋼の不純物を取り除く |
積み沸し |
板状の玉鋼を積み重ねて、溶解寸前まで加熱し、一つの塊にすること |
折返し鍛錬 |
積み沸しでできた塊を熱し、何回も折り返して叩いていくこと |
甲伏 |
折返し鍛錬を重ねた心鉄、皮鉄を合わせて鍛えること |
素のべ |
甲伏した素材を予定の長さまで打ち伸ばしたもの |
素のべ(江戸時代) |
幕末、津山に在住した刀工、安藤正勝が残した素のべ |
火造り |
素のべした刀身を小槌で叩いて形を整え、日本刀の形にしていく |
焼刃土取り |
全体に焼刃土を塗り、刀工が意図する刃文を描く。土を薄く塗った部分は厚い部分に比べて焼きが良く入り、これにより刃文が出来る。
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鍛冶研ぎ |
焼き入れの終わった日本刀を刀工自身が研磨し、自身の意図した姿にする。このあと、仕上げ研ぎ、鞘造りなどを経て、日本刀は完成する |