第九交響曲、第29回演奏会
第 九 交 響 曲、津 山 交 響 楽 団、津 山 第 九 合 唱 団 に よ る 第 29 回 演 奏 会 今年で29回を迎えます...津山の第九交響曲の演奏会が開催されました
演奏を前にして、 この度、津山の第九の指揮をすることになり、大変光栄に思っております 今まで積み上げてこられた素晴らしい歴史と実績を壊すことなく、新しい風を導くことができるように指揮台に立ちたいと感じております 今年201 1年、我が国は大震災に立ち向かわなければならない年になり、日本各地で災害などについて考え直さなければならない年となりました 東日本各地の一刻も早い復興を願い、原発の問題なども早急に解決して欲しいと心から願います 今日の演奏会では、前半にヴエルデイのオペラ「椿姫」の前奏曲から乾杯の歌のシーンを取り上げます 第九の前のプログラムで「椿姫」抜粋というのは多分、前代未聞かと思われます 第九のソリストの方々にとっては、イタリアオペラも歌っていただくという、大変迷惑な演奏会かと思います しかし、客席の皆様からすると、時間としては短いのですが、充分にイタリアオペラの雰囲気を堪能していただき、後半は純粋なるドイツ音楽に浸っていただける賀沢な演奏会です この熱い時間を、津山のオーケストラと合唱団、そして聴衆の皆様方で、是非とも東北の被災された方々に祈りを込めて届けようではありませんか 具体的なものではありませんが、音楽という地球の宝物を、演奏という時間の中から心を込めて
歌劇「椿姫」より 第一幕前奏曲~乾杯の歌 ヴェルデイ作曲
指 揮 : 時任康文、 ヴイオレッタ : 岡部しのぶ、 フロフ : 松本洋子、 アルフレード : 松本敏雄、 ガストーネ子爵 : 相原敏明、 パローネ男爵 : 坂上洋一、 マルケーゼ男爵 : 木村克哉、 コンサートマスター : 入江洋文 管弦楽 : 津山交響楽団、 合 唱 : 津山第九合唱団
交響曲第9番ニ短調「合唱」付作品125ベートーヴェン作曲 T Allegro ma non troppo un poco maestoso U Molto vivace V Adagio molto e cantabile-Andante moderato W Finale presto-Allegro assa
指 揮 : 時任康文、 ソプラノ : 岡部しのぶ、 アルト : 松本洋子、 テノール : 松本敏雄、 バ ス : 木村克哉、 コンサートマスター : 入江洋文 管弦楽 : 津山交響楽団、 合 唱 : 津山第九合唱団
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津山第九をうたう会 会長 秋山 貴 本日は年末のお忙しい中、津山第九演奏会においで、いただき、まことにありがとうございます 今年の津山第九は、今までとは違った思いで迎えることになりました。それは3月11日、東日本をおそった未曾有の大震災です まず、東北地方を中心とした被害に遭われた沢山の方々にお見舞い申し上げます また、津波や震災によりお亡くなりになった方々に、深く哀悼の意を表します 併せて、一日も早い復興をお祈りいたします 私たちは今ここに、29回目の津山第九が無事迎えることができ、この地域の皆様とベートーヴェンの第九を共有できるだけでも、幸せなことと感じています 思えば、人口10万人ほどの小さな町に、29回もの第九が歌い続けてこられたと言うだけで、どれだけの人に支えられ、どれだけの人の努力があったことかと、人と人の緋を強く感じています 今年で29回目の第九演奏会を迎えるにあたり、私たちはまた新しいステップを踏もうとしています 指揮者に第6回津山国際総合音楽祭でお世話になった時任康文先生を、合唱指導に岡山県合唱連盟理事長の上月明先生をお迎えし、ソリストには、地元津山にゆかりの深いヴォーカルアンサンブル津山のメンバーにお願いしました 今までとは、ひと味違った第九演奏会になることと思います....届け、津山第九の心よ歌声よ東北の空へ.... 最後になりましたが、本日の演奏会に際しましては、津山交響楽団を始め、沢山の方の厚いご芳情とご支援に感謝申し上げますとともに、来年の第30回へ向けて、津山第九を支えていただきますようお願いいたします
津山第九をうたう会名誉会長 津山市長 宮地昭範 津山の師走の風物詩としてしっかり定着してまいりました「津山第九演奏会」が、今年も開催される運びとなりました この津山第九演奏会は、昭和58年の初演以来、今回で29回目となります これまで、日本は様々な困難に直面してきましたが、どんなときも変わらない旋律が津山で響き渡ってきたことを誇りに思います これも、ひとえにご来場の皆様、さらに第九演奏会に出演される市民の皆様の賜物と深く感謝しております 本年3月には、東日本大震災により多くの尊い命が失われ、甚大な被害が発生いたしました 今、まさに立ち直ろうとしている方々に対し、1日も早い復興への願いを、津山交響楽団と津山第九合唱団の演奏とともに贈り届けていただきたいと思います 今後とも、この津山第九演奏会が、津山市の芸術文化に貢献できる行事として、より一層充実したものになりますよう取り組んでまいりますので、皆様のご協力をお願いいたします
津山第九をうたう会 後援会長 小野陽子 凍てつく季節東北の町にはもう、厳しい寒さがやってきているでしょうか 20 1 1年3月11日、類の無い激震が東日本を襲いました。ニュースに流れる映像は、ただただ信じられない光景ばかりでした 日本中が、そして世界中もが、驚きと悲しみにつつまれました “凍てる"は英訳すると“Freeze" でしょうか、耳の障害で音の世界から"Freeze" されたベートーヴェンの苦悩は想像を超えるものだ、ったでしょう。しかし、その苦境の中にあっても、音楽への情熱と才能で素晴らしい作品を生み出していったことは、ベートーウ、エンの強靭な意志の力があったからだと思います 日本人も元来強い精神力を持っています この夏、初盆を迎えた被災者の皆さんは、鎮魂の心をこめて日本伝統の花火を力強く打ち上げました 多くの人々がその美しさに感動し、思いを新たにしました 津山でも秋、4年ぶりの津山国際総合音楽祭が、東日本復興支援の気持ちから“復活"をテーマに行われました そして今日本中が、苦悩や苦難を乗り越えて、希望を持って、より強い緋に結ばれた未来を創ろうと、前に進んでいます 世界中から応援をもらっています..... 凍結された季節は必ず温かい春を迎えます 第九の合唱の中では、「歓喜は自然に手に入るものでは無く、苦しみを経たものに扉が開かれる」と歌っています "Seidumschlungen, Millionen!" 「共に抱きあおう百万の人々よ」、今年の第九は特別な思いを込めて演奏し、歌いたいと思います.....「がんばろう!日本」歌いましょう!みんなで.....
指揮 時任康文 (YASUFUMITOKITO) 武蔵野音楽大学器楽科卒業後、東京音楽大学指揮科に学ぶ。指揮を紙谷一街、汐澤安彦、両氏に師事。在学中より二期会、日生劇場等の公演で、音楽スタッフ及び合唱指揮者として参加、小j畢征爾氏、秋山和慶氏、若杉弘氏、等のアシスタントを務めた 1990年「東京の夏」音楽祭において、カールマン「チヤールダッシユの女王」を指揮してデビュー その後数々のオペラ団体と共演し、オペラの主要レパートリーを指揮した オーケストラでは東京交響楽団、東京フィル、日本フィル、新日本フィル等に度々客演し好評を博す 1996年文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリアに留学、ネッロ・サンティ氏のアシスタントとしてチューリッヒ歌劇場、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ歌劇場等に同行し研鑚を積んだ '0 1年ウズベキスタン、カザフスタンにおいて3團伊玖磨「夕鶴」を指揮。'02年2月新国立劇場小劇場シリーズでカール・オルフ「賢い女Jを指揮、東京オペラプロデユース公演では数々の本邦初演オペラを新国立劇場中劇場にて指揮し、' 1 0年1月には、同劇場にてジョルダーノのオペラ「マダム・サンジェーヌ」本邦初演を指揮し、同年12月にはアルファーノのオペラ「シラノ・ベルジュラック」の本邦初演を指揮し好評を博した 東京音楽大学講師、武蔵野音楽大学講師、二期会オペラ研修所講師
ソプラノ 阿部しのぶ (SHINOBU OKABE) 作陽高校音楽科を経て作陽音楽大学音楽学部声楽科卒業、同音楽学部専攻科卒業、同オペラマイスタークラス修了、山陽学生音楽コンクール第一位、オペラ「コジファントゥッテ」のフィオルデリージ、役でデビュー後、「フイガロの結婚」スザンナ、「椿姫」ヴイオレツ夕、「ドンジョヴァンニ」ツェルリーナ等、メサイアのソリストをはじめ数々の演奏会、オペラハイライトに出演 2008年、2009年岡山ルネスホール、2010年京都・青山音楽記念館バロックザールコンサート出演、2008年より毎年地元島根県浜田市にて「里帰りコンサート」を開催、2010年浜田駅イメージソングCDリリース 西内玲、フォルカー・レニッケ、船瀬幸子の各氏に師事..... 現在、プロ合唱団「ヴォーカルアンサンブル津山」所属
アルト 松本洋子 (YOKO MATSUMOTO) 津山市出身、作陽音楽大学音楽学部声楽専攻卒業(現くらしき作陽大学)、同大学専攻科卒業 フォルカーレニッケ・オペラマイスタークラス修了、ウィーン市立コンセルバトリウム発声科、オペラ科、リートオラトリオ科卒業、フランス国クロード・ドビュッシー音楽学校卒業(審査員全員一致による金賞受賞) 発声を西内玲、M.ツインマーマン、M ・エノー各氏に、リート・オラトリオをD ・ルッツ氏に、オペラをV・レ二ッケ、W.クメントの各氏に師事、オーストリアのバーデン劇場、ライムント劇場にて「コジ・ファン・トゥッテ」のドラベラ役でデビュー、サンクト・ペルテン劇場にて「売られた花嫁」のルドミラ役で出演、他リート・ジョイントコンサート、オペラ公演等、多数出演 帰国後、多数のオペラ公演にモーツアルトやR.シュトラウスのメゾ・ソプラノ役をレパートリーとして、またカルメン、サントゥッツア、エボリ等の役で出演、ミサ曲やオラトリオのソロをも努める また積極的にドイツ歌曲のリサイタルを開催、2001年に岡山室内オペラを設立、フォルカー・レニッケ氏を音楽監督に迎え、定期的に演奏会を開催している 現在、岡山室内オペラ代表として、オペラや歌曲のアンサンフール公演を企画、演出、指導、出演を務めている ヴォーカルアンサンブル津山所属
テノール 松本敏雄 (TOSHIO MATSUMOTO) 愛知県立芸術大学音楽学部声楽科卒業 ジュリオ・パルデイ、陸子パルデイ、ロベルト・メレガ諸氏に師事 イタリアのムジカリヴァにてV.ルケッテイ、M.シーゲレのもと研績を積む、サンタ・マルゲリータ第二位受賞 ルーマニア国立ヤシ歌劇場に3シーズン連続で招聴され、「愛の妙薬」「魔笛」「道化師」などの演目に出i寅 韓国テグ・オペラハウス「蝶々夫人」などいずれも絶賛を博す その他日本各地でも、「コジ・ファン・トゥッテ」「フィガロの結婚」「皇帝ティートの慈悲」「ルサルカ」「こうもり」「ウィーン気質」「メリー・ウイドウ」「カルメン」「へンゼルとグレーテル」など毎年多くのオペラに出演している また、ベートーヴエン「第九」、バッハ「ヨハネ受難曲」「クリスマス・オラトリオ」、へンデル「メサイア」をはじめミサ曲のソリストとしても活躍 ドイツ・オーストリアの各地でモーツァルテウム管弦楽団と、またライプチッヒ・バロック・オーケストラとも共演している 今までに、岡山、彦根、ルーマニア・ヤシでリサイタルを開催 現在、日本演奏連盟会員、中国二期会副理事長、中国短期大学非常勤講師、コール・ココ指揮者、ゴスペル・グレース指揮持者、近藤指揮者賞受賞
バス 木村克哉 (KATSUYA KIMURA) 関西学院大学卒業、社会人を経て、相愛大学音楽学部声楽科を首席で卒業、同時に関西二期会オペラ研究所修了、京都市立芸術大学大学院修了、関西二期会正会員 オペラでは「魔笛」ザラストロ・第二の武士、『フィガロの結婚」バルトロ・アントニオ、「ポツペアの戴冠」セネカ、「ドン・ジヨヴアンニ」 (ガッツァニーガ)騎士長/石像、「ジャンニ・スキッキ」シモーネ、「メリーウィドー」ボグダノヴイッチ・プリチッチェ、「ナクソス島のアリアドネ」下僕、「テイレジアスの乳房」ひげの男、「天守物語」山隅九平、「シャーロックホームズの事件簿-告白-」モーテイマー、「祝い歌が流れる夜に」媒酌人植村正造等、パスの役を持ち役として、重厚な低音を響かせている ベートーヴェン「第九」、メンデルスゾーン「エリヤ」・「オーラエスト」、へンデル「エジプトのイスラエル人」等のソリストとしても活躍 関西二期会合唱団による文化庁全国学校公演事業、ヴォーカルアンサンブル津山、ひょうごプロデュースオペラ合唱団(佐渡裕プロデュース・指揮)など複数のプロ合唱団での活動の他、アマチュア合唱団の指導にも手腕を発揮している 劇団四季のオーデイションに合格し、ミュージカル「オペラ座の怪人」に出演した経験を持つ 放木川田誠、蔵田裕行、福島明也、片桐直樹の各氏に師事
コンサートマスター 入江洋文 (HIROFUMI IRIE) ヴァイオリンを川上昇、香西理子、U・ヴアリーン、F.ライネッケの各氏に師事 県立津山高校を経て4年間特待生として作陽音楽大学に在籍後、ドイツ国立デトモルト音楽大学に入学 1998年、同大学を「最優秀」の成績で卒業 同年10月よりデトモル卜劇場管弦楽団の契約団員としてドイツ国内各地で演奏 帰国後は東京と大阪でのサロンコンサートを皮切りに各地で演奏会を開催、また、各地のオーケストラのソリストやゲストコンサートマスターとして多数客演の他、定期的なリサイタルやチャリティー・コンサート開催等、精力的な演奏活動を展開している なお、津山第九演奏会は今回て、11回目のコンサートマスターとなる 現在、くらしき作陽大学音楽学部専任講師、岡山フィルハーモニック管弦楽団ヴァイオリン奏者、日本弦楽指導者協会会員、また、岡山市ジュニアオーケストラ、ジュニアヴァイオリン教室、作陽高等学校総合音楽コース講師として後進の指導にあたっている
合唱指揮 上月明 (AKIRA KOZUKI) 岡山大学教育学部音楽専修課程卒業、岡山大学教育専攻科(音楽専攻)を修了 作曲を菱川欣三郎氏に、指揮を近藤安2个氏に師事、女声合唱組曲「母と子の語らい」、室尾犀星叙情小曲集、男声合唱組曲「智恵子抄」、同「ことばあそび歌」、ソプラノと男声合唱のための曲集「月曜日の詩集」、男声合唱組曲「宮沢賢治の詩より」等の作品がある 二期会中四国支部オペラ「魔笛」等の公演や、岡山シンフォニーホール開館記念オペラ「ワカヒメ」の初公演で合唱指揮を務めた 2010年7月には、岡山大学男声合唱団コール・ロータス創立50周年記念演奏会で、信長貴富氏に委嘱した「男声合唱とピアノのための「五つのモノローグ」の、同年10月には、国民文化祭おかやま2010「合唱の祭典」で、信長貴富氏に委嘱した「どんたくー竹久夢二の八つの小唄一」の初演を指揮した 現在岡山県合唱連盟理事長、岡山大学男声合唱団コール・ロータス名誉指揮者、岡山市民合唱団鷲羽指揮者
オーケストラトレーナー 萩原勇一 (YUICHI HAGIHARA) 島根大学農学部環境保全学科を経て、熊本県庁に入庁し農政部で働くも、指揮者への夢を諦めきれず、30歳でくらしき作陽大学音楽学部に入学 2005年3月、同大学指揮専修卒業、これまでに指揮法を志賀保隆氏に師事、故-岩城宏之、田中一嘉、山下一史、J・リプリ一、鈴木孝佳(TAD鈴木)各氏に学ぶ 2010年10月、岡山シンフォニーミュージカル「王様と私」を指揮、国民文化祭・おかやま2010「邦楽の祭典」にゲストとして出演し、岡山県代表団体を指簿 現在、津山交響楽団、玉野楽友協会管弦楽団、久世エスパス管弦楽団、邦楽ラボ(邦楽合奏団)それぞれの常任指揮者を務めるほか、オペラプラザ岡山指揮者、岡山シピッ クホールブラス指揮者、やかげ混声合唱団の指揮・指導、作曲・編曲など幅広いジャンルで活動を行う 倉敷市玉島在住
練習ピアノ 森田香奈子 (KANAKO MORITA) 作陽高等学校音楽科、作陽音楽大学(現、くらしき作陽大学)音楽学部音楽学科ピアノ専攻卒業 特待生オーディション合格、ピアノを木村紀子、上村厚方、矢野勝之の各氏に師事 「Lilla (リラ)ピアノ教室Jを主宰し、幼児から大人までのピアノレッスンを行っている これまでに、津山市民合唱団「はるか」、津山市民コール「アンダンテ」、「グリーンエコー」、親子コーラス「かるがも」、秋山啓「ゴールドエイジ歌曲を歌おう会」、童謡ひろば「うたわらべ」、「コール作東」、親子合唱団「たんぽぽ」などの伴奏ピアニストを務める その他、ソロ、デュオ、伴奏ピアニストとして、学校、幼稚園、施設などでも音楽活動を行っている 現在、美作市立勝田中学校非常勤講師
津山市が芸術文化交流都市連携協定を締結している出雲市から、文化交流の一環として次の4名の奏者をお招きしています 第1ヴァイオリン:高橋美穂、 第2ヴァイオリン:藤原才知 ヴィオラ:井川晶子 チェロ:玉串直美